『シン・ゴジラ』
監督&脚本&編集;庵野秀明
特技監督;樋口真嗣
撮影;山田康介
出演;長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ、
市
川実日子、野村萬斎
久
保の眼
■日本のヲタク文化の総決算。私に言わせ
れば
「をたく」とは、「リテラシーの孤独な追及」で
あるから、
表現者と受け手の孤独な些末リテラシー合戦の
頂上対決が本作だ。今後、そう長く語られるだろう。
■そして、「表現者と受
け手の孤独な些末リテラシー合戦」が、「批評」と違う点にこそ、日本のヲタク文化の独自性と可能性がある。その違いとは、「孤独を恐れない」のが「批評」
であるのに対して、「あらかじめ孤独である」のが「をたく」である点だ。
■「み
んなで観る夢」が「希望」であるのならば、「をたく」は「みんなで」を目指さない。が、しかし、
井内正樹@静岡
県さんが尊敬する同業者の
アルミニウムマニアさ
んの報告によれば、「シンゴジラ、公開17日間で累計興収33億8,297万円、累計動員230万人を記録。
凄い!現時点でハリウッドゴジラを上回った!リピーターの力が大だぞ、おまいら!( ´ ▽ `
)ノ」。なんと、「あらかじめ孤独である」「をたく」が市民権(?)を得た、・・・のか?
■さらに私は、表現者の悪意、とゆーパ
ワーを感じた。
■本作のテーマは、「政治」なのだが、そ
れを語るはるか手前で私の脳味噌は増殖しっぱなしだった。