読書狂時代 ★ 村 上春樹 ![]() |
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![]() ▲すぐやってみる。ミーハーで、すまん。 ![]() ▲ 村上春樹 むらかみ・はるき 1949年1月12日生まれ ![]() 7月29日(日)のプレ放送が 北海道では聴くことができず、 さびしい一週間をドナドナドナと 過ごしていましたが、 本番(?)当日は気合を入れて、 我が家から120km南の札幌市で 映画を4本観て、 ![]() フルシチョフの変貌ぶりが雑、 ![]() ![]() 西川美和『ゆれ る』の影響大、 ![]() フランスおされナルシズム、とか 思いながら、さてと、と、 午後6時30分に駐車場から 愛車を出して、 北へ120kmの自宅に戻る運転を しながら聴きました♪ 書斎でウイスキーを呑みながら 聴くラジオもいいのですが、 やはり集中するときはカー・ステレオが最高ですね。 おかげで、 楽しいムーンライト・ドライヴでした。 55分間に、 村上音楽(と、言うものがあるのなら。) のキーワードが巧みに散らばっていて、 さらに、 村上文学の欠落したキーワードが 巧みに挿入されていて、 いろんな楽しみ方ができる放送でした。 録音後の編集などで、 ずいぶん手直しされてるとは思うけど、 春樹、ずいぶんDJお上手♪ 帰宅すれば、もう!この放送が、 YouTubeにあがってた〜。が、 翌日すぐ削除。なんで?がくっ。 さて、番組の〆の言葉をパクれば、 「ぼくは、 みんなのために政治をするんだ。 誰にでも、 バカにでも分かる政治をしたい。 そうすれば、 誰ももうバカではなくなるから。」 を私の座右の銘にしよう、 と、日記には書いておこう。 |
補助線愛と
しての比喩 久保の脳 ![]() 2018年7月26日(木)2:10Am
■村
上春樹が、ラジオでDJを8月5日(日)
7〜7:50Pmに行う。そのプレ特番まで7月29日(日)の同時刻に放送される。文学的大事件とまでは言わないけれど、彼は![]() ![]() ■テレビに出ないから、素性が分からずミステリアスだ、とゆーわけ ではない。だってテレビに出まくってるやつらの素性を我々 はどれくらい知っていると言うのだ?むしろ1984年の ![]() ■たとえば、デビュー作以来、彼の小説の重要なアイテムに ![]() ![]() ![]() ![]() ■村上春樹のデビュー作の表紙 絵は佐々木マキだったが、それは村上が高校時代に佐々木が20歳で『ガロ』1966年11月号でデビューした時からのファンであり、かつ同じ神戸 に住んでいた若者への親近感 などから村上による熱烈な依頼だったそうだ。以来、村上のイラストレーターへの依頼は続く(←少しシャレ含む。)。安西水丸、和田誠、そして本作の大橋 歩。それぞれを依頼した理由は、村上が熱烈なファンだから。大橋は1964年から雑誌『メンズクラブ』や『平凡パンチ』創刊号からの表紙を担当していて、 これまた村上の青春時代のアイドルだった。村上の小説には悪びれず(?)ふつーに大量の固有名詞が登場するのがデビュー当時の1980年前後の日本文学界 では新鮮だったが、それは村上が偏愛してきたミュージシャンやブランドであり、その固有名詞が自らの実存の比喩、つまり補助線なのだ。だ から、作品のイラストレーターに自らのアイドルを依頼することは、自然かつ贅沢かつ喜びかつ、独自の文学表現の手法なのだ。つまり、ミーハーであること が、この複雑な世界において自らを掘り起こし屹立させてくれる補助線なのだ。 ■そ の方法論を抽象化し比喩化したのが彼の小説であり、具体のまま比喩化したのが彼のエッセイだ、と私は受け止めている。そして彼の小説には他者を理解するこ とを断念する諦念が描かれるが、エッセイは真逆で人懐っこさだらけだ。てか、人懐っこさしかない。この両者は相反するのではなく、それぞれがお互いの補助 線だ。そも&そも、本書の書名に代表されるように彼の文学的特徴は比喩である。来るべき彼の偉大な新作小説までの待ち時間に、補助線をたぐりながら瓶ビー ルを片手に彼のエッセイを読むのが正しい ![]() |
井
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